あきすけニワトリの家

あきすけニワトリの投資家日記

投資で資産形成!金の卵(配当金)を産み続けるニワトリになる。

いらない保険 -保険の見直しについて、具体的に考えてみる‐

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皆さんこんにちは!

あきすけです。

当ブログは、

・保険というものは相互扶助であり、資産を増やすためのものではない!

・日本の保険制度はしっかりしているので、民間の保険は最小限でいい!(もしくはいらない。)

という立場で、記事を作ってきました。

 

今回はより具体的に試算をしてみながら、保険の見直しについて考えてみたいと思います。

f:id:akisuketori:20210116152058p:plainよろしくね

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainたのしみ!

この記事はこんな人におすすめ!

医療保険に加入しているが、見直したい。

・どんな保険に入ればいいかわからない。

・保険の見直しポイントについて知りたい。

生命保険と医療保険の加入割合

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まずは、生命保険・医療保険それぞれに対する加入割合を見てみます。

 

平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年12月発行)より

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生命保険に関して、全体で見ると、88.7%の方が加入しています。

下記表は世帯主年齢別の加入率です。

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29歳以下に着目すると、平成30年度で72.2%と、平成27年より8.4ポイント増加しています。若年層の加入が増えているという流れなんですね。

 

下記表は医療保険の加入割合、その他保険につける特約の割合を示したものです。

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こちらを見ると、医療保険の加入割合は、平成30年度で88.5%と、年々減少傾向にあることがわかります(それでもほとんどの世帯が加入している)。

特約に注目すると、ガン保険・ガン特約が年々増加傾向にあり、62.8%となっています。

近年保険のCMでは、ガンについてのネガティブ広告も多く、その影響もあるかもしれませんね。

 

下記表は、死亡保険金額平均、そして年間の払込保険料平均です。

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死亡保険金額は年々低下傾向にあり、全体で2,255万円
年間払込保険料は、全体で38.2万円となり、平成27年度とほぼ同水準でした。

 

ここまでのまとめ

・生命保険、医療保険ともに8割以上の方が加入している。

ガン保険への人気が年々増えている。

・平均して、年間40万円弱を保険料の支払いに費やしている。

f:id:akisuketori:20210116152058p:plainほとんどが保険に入っているんだね

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainいまのじょうきょうよくわかったよ


総支払い保険料と保障額のシミュレーション

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それではここからシミュレーションをしてみたいと思います。

下記のような商品があったとします。

【契約内容】

・A社 終身医療保険

被保険者:Bさん(30歳・男性)

・保険期間:終身

保障内容:入院日額1万円(60日型)

      手術給付金(入院中20万、外来5万)

・保険料:終身払い 月額2,741円/60歳払い済み 月額4,424円

※2021年2月14日試算。検証をしやすくするため、特約はつけない。

 

このケースの総支払保険料は下記の通りになります。

☆終身払い 80歳まで生きた場合 1,644,600円

☆60歳払い済みの場合      1,592,640円

 

終身払いの場合、月々の保険料は安くなりますが、死ぬまで払い続けます。

払い済みにすれば、月々の保険料は高くなりますが、現役時代に支払いを終えることができます。

 

医療保険は損なの?得なの?

Bさんが病気になり、20日間入院をしたとします。

20日間なので、入院日額は計20万円。

入院中に手術をしたとして、手術給付金が20万円。計40万円もらえます。

 

60歳払い済みの場合、このレベルの入院を60歳までに4回以上することで元を取ることができます。

 

ガンなどの特約をつけることで貰える金額を増やすことはできますが、当然ながらその分保険料も増えます。

元を取ろうと考えれば、現実的ではない入院回数になることは、どのケースでも同じです。

いかがでしょうか?

f:id:akisuketori:20210116152058p:plain元はほぼ取れないだろうね

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainしみゅれーしょんだいじだね

 

でもそれって当たり前

残念ながらこれが現実です。

しかし保険はこれで良くて、ある意味当たり前なのです。

保険というものは、いつ起きるかわからないことに対して備えるもの。どうなるかは誰にもわかりません。

保険は相互扶助なので、自分の支払った保険料が、困った誰かの助けになればいいのです。

 

貯蓄型保険について

貯蓄型保険についても同様です。

10年払い済み、11年後には元本を上回るから損はない!!

という商品がよくあると思います。

しかし何度も申し上げるように、保険はあくまで保険。

資産を増やしたいのであれば、積立NISAなど別の方法を使いましょう。

 

そもそも解約返戻金という制度自体おかしなものです。

解約返礼金を見てみると、1年目で自分が支払った保険料のほとんどがなくなっていることがわかります。投資信託などであれば、こんなことは絶対起きません。

保険の規約を見ると、隠れコストがかかるということはしっかり明記されています(しかし保険料の何%かは書かれていない)。

保険の維持、人件費、広告費などが差っ引かれるため、仕方のないことです。

 

つまり、貯蓄型だろうと掛け捨てだろうと、保険は保険。

ご自身のお考えと、目的に沿って選択をしていくことが大切です。

 

ここまでのまとめ

・保険は保険!やるなら得をしようと思わないこと。

・これから起きるリスクに備えることは大事!実際に支払う保険料と、保障内容を冷静に分析し、自分の状況・目的に合った保険を選択すること。

f:id:akisuketori:20210116152058p:plainone for all , all for one!

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainひとりはみんなのために。みんなはひとりのために!

 

保険が必要な人、必要じゃない人

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保険絶対NO!ではないということも、何度も申し上げたいと思います。

要は、必要な人、必要じゃない人がいるということです。

 

☆保険が必要な人

・手厚い診療を受けたい(先進医療特約など)

・まとまった急な出費があると、日常生活に支障が出る人。

・保険があることで、心理的安心が持てる人。

 

☆保険が必要じゃない人

・貯蓄がある人、できる人。

・経済的合理性を持ちたい人。

 

あなたはどちらのパターンでしょうか?

f:id:akisuketori:20210116152058p:plain状況に合わせて!だね

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainぼくはあるとあんしんかな

 

日本の社会保険の今後

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日本は少子高齢化社会がどんどん進行しています。

これに伴い、社会保険制度については改定されていくことと思います。

本ブログでもご紹介した高額療養費制度についても同様です。

 

☆現在

・65歳までの継続雇用制度がある。

・70歳以上から高額療養費制度の年収別の変化が起きる。

・年金の受給年齢は原則65歳

 

☆今後(もしかすると)

・70~75歳までの継続雇用に変化。

・75歳から高額療養費制度の年収別の変化。

・年金の受給年齢が70歳から。

 

などになるかもしれませんね。

これが一律になるのか、年収別になるのか、濃淡はつくかもしれません。

 

大事なことは

①高齢者も活躍できる社会の風土と制度構築

②幼少期から金融教育の実践。マネーリテラシーの向上。

③現役世代が増やす力と、稼ぐ力を育て高めていくこと。

かと思います。

 

仕組みを知り、制度を知り、個人の能力を高め続けていきたいですね!

ここまでお読みいただき、感謝申し上げます。

f:id:akisuketori:20210116152058p:plainありがとう

f:id:akisuketori:20210116152544j:plainこれからもよろしくね