資産を築く第一歩!支出の見直しについて Part2
資産を築く第一歩は固定費の見直しから!
前回の続きになります。
保険費、教育費の見直しについてです。
この記事はこんな人におすすめ!
・保険の見直しに悩んでいる
・教育費の見直しに悩んでいる
・効率よくお金を貯めていきたい
よろしくね
たのしみ!
保険費の見直し
基本的に保険はいらない!?
保険の見直しについて、最初に考え方を申し上げると
「本当にその保険必要ですか?」
ということです。
えっ?
どういうこと?
日本の保険制度は非常にしっかりとしています。
保険の見直しをする際に抑えておくべきポイントは、
①平均入院日数を知っておく
②高額療養費制度を知っておく
この2点です。
①平均入院日数を知っておく
「いざ入院をすると給与も減ります。入院一時金が出るようにしておくことがまず大事。入院費は1日1万~1万5千円が平均でかかります。1食あたり460円、個室などを希望すると公的保険は適用されず差額ベッド代は全額自己負担になります。同じ空間での入院は居心地の悪さもありますよね。そう考えると2万円以上かかるかもしれません。」
といったことがあったとします。
入院日数が長引けば長引くほど費用はかさむなあ。
先進医療も受けたいと思ったらさらにかかる・・・。
やはり心配だから保険に・・・!
これだけ聞くと、こうなりますよね。
なるなる
ほけんはいらなきゃ!
しかし実際に支払う保険料と、いざそうなったときにいくらくらいかかるのかを、冷静に見比べてみることが大切です。
現在は医療の進歩から入院をすることも減っています。
平均入院日数は平成29年度時点で下記の通りです。
年齢階級別平均入院日数 | ||||
0-14歳 | 15-34歳 | 35-64歳 | 65歳以上 | 75歳以上 |
7.4日 | 11.1日 | 21.9日 | 37.6日 | 43.6日 |
意外と長いと見えるかもしれませんが、平均は年々短くなっており、実はこのうち半分以上は10日以内に退院し、30日以内には、83%が退院するとデータが出ております。
つまり入院日数は短期化の傾向にあるんですね。
ちなみに、がん入院でも86%が30日以内に退院しています。
ただこちらは周知の事実でもあり、保険会社は当然ここにも目をつけているので、短期入院保障特約と銘打ち、入院一時金や通院保障をつけていく形に変化しています。
一旦ここまでは、入院日数は短期化傾向にあるんだ。
ということのみ押さえておいていただければと思います。
入院前提で考えない方がいいんだね
たんきかけいこう。よくわかった。
②高額療養費制度を知っておく
日本の保険制度はしっかりしている。
その最たるものが「高額療養費制度」です。
高額療養費制度とは
医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
計算式は下記の通りになります。
70歳未満の方の自己負担限度額の計算式(厚労省HPより引用)
- ※1 標準報酬月額とは、会社員等における健康保険と厚生年金保険の保険料を計算するための区分のこと
たとえば標準報酬月額50万円とは、月収48.5万円以上~51.5万円未満の範囲 - ※2 賦課基準額は、国民健康保険加入者の要件で、所得から住民税基礎控除額33万円を差し引いた金額
- ※3 総医療費とは、保険適用される診療費用の総額(10割)のこと
70歳以上の方の自己負担限度額の計算式(2018年8月より)
日本の医療費自己負担割合は、
・75歳以上の者は、1割(現役並み所得者は3割。)
・70歳から74歳までの者は、2割(現役並み所得者は3割。)。
・70歳未満の者は3割。6歳(義務教育就学前)未満の者は2割。
になります。
ここで一つ試算をしてみましょう。
例えば胃がんの手術で入院をし、1か月の医療費が100万円かかったとします。
窓口では3割の30万円を支払いますが、この制度を利用し、一般的な年収の方であれば最終的な自己負担額は9万円程度。
超過分の21万円は後日もどってきます。
ここに1食460円かかったとしても、入院した場合にかかるお金の目安は10万円前後となります。
※日数、差額ベッド代にもよる。(差額ベッド代平均は6000円程度)
実際に大病になるリスク・入院するリスクに備えるための保険ですが、なる確率と支払っている保険料は見合っていますでしょうか?
10万円前後であれば、貯蓄で十分賄えそうですね。
毎月の保険料を支払うか、貯蓄に回すか、だね。貯蓄でもいけそう。
こうがくりょうようひせいどすごい!
保険の位置づけ
保険の基本は相互扶助です。
相互扶助とは、保険料を支払った人たちのうち、誰かが事故にあったときなど、集めたお金の一部を渡し、互いに助け合う考え方のことです。
貯蓄型保険というものもありますが、これも資産運用ではなくあくまで保険ですので、増やす目的ならば別の方法をとるべきです。
※支払い保険料の中には、保険会社の広告費や人件費なども含まれています。
ご結婚をされている方、子どもがいる方、独身の方などなど。
ご自身のご状況によって選択肢も変わりるかと思います。
もちろん全ての保険を「NO!」と言っている訳ではありません。
一方の情報を鵜吞みにせず、冷静に判断をしていきたいですね。
判断材料の一つとして、おすすめの本があります。
何かを学ぶときには、良書・悪書それぞれ目を通すべきと思いますが、
僕の中で、最も良悪両面の要素を持った本だと思うのはこちらです。
電子書籍も出ていて、気軽にさっと読めてしまいますので、
ぜひぜひ読んでみてください!
いらない保険!読んでみたい!
よむよむ!ぽちっとしてみよう!
教育費の見直し
最後に教育費の見直しです。
教育への平均支出額
こちらは子どもの教育にかかる費用平均の結果です。
文部科学省「子供の学習費調査平成30年度」
また、大学になると下記の通りです。
2019年10月から幼保無償化がスタート
3~5歳児は原則全世帯、0~2歳児は住民税非課税の世帯を対象に、認可保育所や認定こども園、幼稚園の利用料が無料となりました。
2020年4月からは高等教育費の無償化もスタート
住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯の学生を対象に、大学、短大、高等専門学校(4・5年生)、専門学校の入学金や授業料が免除もしくは減額され、給付型奨学金も拡充されます。
こういった教育費をサポートする各種施策から、上記の平均よりは少なくなるかもしれませんね。
私立って高いね~!
さぽーとふえてきてるね。
しかし教育費は何も学校だけではありません。
スポーツや音楽、塾など色々経験をさせてあげたいですよね。
では習い事にかける平均はいくらくらいなのでしょうか?
☆出典:ベネッセ教育総合研究所|学校外教育活動に関する調査2017|図1-1 1か月あたりの学校外教育活動の費用(学校段階別・学年別)
中学校3年生が2万5900円でピークなんですね。
意外や意外。
ちなみに、教室学習=学習塾という認識になります。
子どもの習い事は手取り月収の5%以内が目安
これ以上となると、家計を圧迫しすぎになるといわれています。
下記は年収300~700万世帯の目安になります。
☆出典:総務省統計局|家計調査2019年(令和元年)|3-2世帯主の年齢階級別|勤労
総務省の家計調査によると、二人以上の勤労者世帯では35~39歳の1ヶ月あたりの手取り世帯収入は約47万円。この場合、月々の習い事にかける費用の目安は2万3,500円ですが、子ども全員の習い事の費用をここから賄わなくてはならないため、子どもの数が多くなるほど一人あたりにかけられる金額は減ってしまいます。
今の手取り月収に対する教育費の割合はどれくらいでしょうか?
もちろん学齢や子ども人数に応じて、濃淡はつけられるかと思います。
平均値も参考にしながら、見直しをしてみてください。
受験生はかかりがちだよね。
のうたんだいじだね!
子育てにおいて大事なこと
プレジデントファミリーという雑誌をご存じですか?
毎月発売されている「教育の最新情報」をまとめた雑誌です。
プレジデントファミリー | 雑誌『プレジデントファミリー』の公式サイト(プレジデント社)
こちらに「東大生を持つ家庭の9割がやっていた習慣」という特集がありました。
その習慣とは・・・「子どもの話を聞く」ことだったそうです。
なんだそんなことか、と思えそうですが、意外と難しいかもしれません。
私たちは経験をもとに、行動・意思決定をしています。
子どもたちは経験を一つ一ひとつ重ねていく段階のため、何をするにも時間はかかりがちです。
そんな時に「それはこうだよ」とか、「早くしなさい」とか、
私たちは既に経験をしているばっかりに、先回りして答えてしまうかもしれません。
しかしこれをしてしまうと、子どもが自分自身で考える機会を失ってしまいます。
子どもの話を聞くこと。じっくり待つこと。
やってみてどうだったか聞いてみること。
次どうすればうまくいくのか、一緒に考えてみること。
自学自習力が子どもの可能性を広げていきます。
新学習指導要領にも、自ら学び取っていく力(非認知能力)を高めていく、ということが明記されていますね。
自学自習力。情報化社会の今だからこそ、さらに大事な力だね。
ぼくのこともじっくりまってね!
ちなみに「自ら学び取る力、自学自習力」を教材学習を通して高めることを狙いにしている教育法が、かの有名な公文式です。
世界中に広がっているくもんメソッドは、まさにこれから必要な力を育める教育法かもしれないですね。(くもんが好きなのでちょっと宣伝。笑)
最後に
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
資産を築く第一歩は、支出を見直すこと!
ご参考の一つになれましたら幸いです。
正解はなく、あるのは最適解のみである。
かくげんでた!